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【環境】バンコクのデータセンター34カ所、電力需要247MWに周辺住民が懸念

タイのニュースサイト「ジャストパウ」が公開情報や関係企業への取材をもとに集計したところ、バンコク都内で稼働中または建設中、計画中のデータセンターは合計34カ所にのぼることが分かった。多くが人口の密集している区に集中しており、電力需要は少なくとも合計247.2メガワットに達するという。

地区別では、フアイクワン区が9件と最も多く、バンナー区が6件で続く。バンラック区は5件、サトーン区・ブンクム区・バンカピ区がそれぞれ2件ずつで、チャトチャック区・ラチャテウィー区・バンケン区・ワタナ区・スワンルアン区・プラウェート区にも各1件が確認された。オフィスや住宅が密集する地域に大型施設が点在している状況が浮かび上がった。

デジタル経済社会省のチャイチャノック大臣はインタビューで、こうしたデータセンターの一部は本来許可されていない地域に立地していると指摘。折しもラマ9通り沿いの施設で、無許可のディーゼル燃料が大量に貯蔵されていた問題が発覚したばかりで、周辺住民の間では臭気や安全性への不安が広がっている。このため、バンコク都のチャチャート知事は新規許可の一時停止を表明。都市計画法や環境影響評価(EIA)の手続きを見直す考えを示した。

急拡大するデータセンター産業は、AIやクラウドサービスの需要拡大を背景にタイ経済の新たな成長エンジンとして期待される一方、電力や水、燃料といった資源利用や安全面での課題も表面化している。人口密集地での大量の電力消費が続けば、周辺の一般企業や家庭向けの電力供給が逼迫する事態も想定される。バンコクにデータセンターや関連システムを持つ日系企業にとっても、今後の規制の行方や電力供給の安定性は、これまで以上に注意深く見ておくべき重要な論点の一つとなりそうだ。

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