【経済】タイ産業振興局、中小企業再生策『Rebuild SMEs』を本格始動へ
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タイ工業省産業振興局(DIPROM)は、中小企業(SME)の経営再建と体質強化を目指す「Rebuild SMEs」事業を本格的に進めている。同事業は、工業省が掲げる「ONE MIND」政策の一環で、関係機関が連携して個々の事業者の課題に対応する枠組みだ。
担当者が現場に足を運び、経営者の悩みを直接聞き取るアウトリーチ型の支援を特徴とする。支援は3段階で構成され、第1段階は生産・財務・マーケティングなど各分野の状況を専門チームが診断。第2段階では診断結果に基づき現場で専門家が個別に助言し、第3段階で販路開拓や企業間連携の機会づくりを支援する。関連する取り組みとしては、中小企業振興基金の予算を活用し、800社を支援して8億4000万バーツの付加価値創出を目指す計画も示されている。
タイに進出する日系企業にとっても、現地の部品メーカーや協力会社が今回の支援策の対象になる可能性があり、取引先の経営状況を把握する上で参考になりそうだ。特にサプライチェーンの下流に位置する零細企業の動向は、納期や品質の安定にも直結するため、支援策の進捗を注視しておくべきだ。
ディプロムのナッティヤDIPROM局長は、タイの中小企業が経済危機や事業環境の急変に直面し、資金繰りや生産、販売の各面で脆弱な企業が少なくないと説明。今回の取り組みは事業の存続を支えるだけでなく、新たな付加価値を生み出す「成長」までを見据えている点が特徴だという。デジタル化や環境対応といった構造的な課題にも踏み込み、専門家チームによる資金調達支援やビジネスマッチングの機会提供も盛り込むとのことだ。
