【貿易】タイ産闘鶏、インドネシアへ輸出拡大 4カ月で403羽、5千万バーツ超
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タイ畜産局によると、タイ原産の闘鶏「アヤム・バンコク」がインドネシアで高い人気を集めており、過去4カ月で計403羽を輸出した。取引総額は5000万バーツを超え、タイ農産物のブランド価値を高めることにも貢献している。
ソムチュアン畜産局長によると、輸出は7月以降9回に分けて実施され、11月7日と12日にもそれぞれ50羽ずつ追加出荷される予定。同局は「インドネシアの愛好家がタイ種の品質と飼育技術を高く評価している」と述べた。
アヤム・バンコク種は体格が大きく、骨格が強く、持久力に優れることから、国際大会でも高い評価を得ている。現在、同局は家禽類輸出の安全基準を国際規格に合わせて強化しており、ワクチン接種・検疫・トレーサビリティ制度の整備を進めている。
2024年度、タイの動物輸出額は約300億バーツで、このうち家禽類が4割を占める。家禽輸出は主にベトナム、マレーシア、インドネシア向けで、今後は中東市場開拓も視野に入れる。
畜産局は2026年までに闘鶏を含む「プレミアム家禽ブランド」認証制度を導入し、繁殖・飼育から輸出までを一元管理する方針だ。
農業経済局の報告では、家禽産業は全国で約100万人の雇用を支え、農家所得の15%を占める。地域経済振興にも寄与しており、官民連携による輸出モデルの拡大が期待されている。
