【物流】ホルムズ海峡でタイの肥料船5隻が足止め タイ商務省が農繁期前に中東以外の調達先開拓へ
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中東情勢の緊迫でホルムズ海峡の通航リスクが高まり、タイ向け肥料を積んだ貨物船5隻が海峡付近で足止めされている。タイ商務相は3月28日の会見で、植え付け期に肥料が不足すれば価格高騰が農家および家計を直撃するとして、配合を見直し国内原料の比率を上げるほか、有機肥料の利用拡大を急ぐ方針を示した。肥料は規制品目であり、値上げは事前承認が必要となる。
商務省は生活費抑制対策として、価格統制品目を59から66に増やし、値上げ申請を要する品目も拡大。すでに4000カ所超を立ち入り検査しており、苦情も400件超に上るという。4月1日には「Thai Chuay Thai」キャンペーンをスタート。タイ全国で1000を超える商品を25%~50%値引きし、低価格販売のブルーフラッグ拠点を500コミュニティ超へ広げる。
タイは農業大国だが化学肥料の海外依存が高い。国連統計を基にした推計では、2024年の肥料輸入額は約25.6億ドルに達した。今回、供給網の目詰まりが長期化すれば、作付けコストと食品価格に波及する恐れが高いため、政府は中東以外の調達先開拓も含め、監視を強める構えだ。

