ピタ前進党党首 「身を引く用意あり」と発言
総選挙で第1党となった前進党のピタ党首は7月15日、ツイッターに投稿したビデオクリップの中で、首相指名選挙で19日に予定されている2回目の投票でも過半数の賛成票を獲得できなかった場合、第2党のタイ貢献党が新政権樹立を主導できるよう身を引く用意があると述べた。
連立政権樹立を予定している前進党と貢献党を含む8党は18日に今後どのように首相選を戦ってゆくかを協議する予定だが、ここで新政権樹立における貢献党の役割についても意見が交換される見通し。
一方、前進党は首相指名選挙への上院議員の参加を可能としている憲法272条を改正して、同選挙から上院議員を排除するとの法案を議会に提出したが、貢献党はこの改憲が少なくも84人の上院議員の賛同が必要で非常に実現性が低いことから、これについて前進党と歩調を合わせることには難色を示している。
消息筋によれば、2回目の投票でピタ党首が再び指名を獲得できなかった場合、貢献党は実業家のセッター氏を首相に推挙する見通し。貢献党の首相候補のうち最も人気があるとされるのがタクシン元首相の次女、ペートンターン氏だが、実母が強く反対するなど「推挙の準備がまだ整っていない」とのことだ。