タクシン元首相 実妹インラック元首相のタイ帰国熱望 「どうすれば帰国できるのか」
仮釈放中のタクシン元首相(74)は生まれ故郷の北部チェンマイ県で4月14日、実の妹のインラック元首相とともにタイで来年のソンクラン祭を迎えたいとの希望を示した。
インラック元首相(56)は2011年8月から2014年5月まで首相を務めたが、その後、「コメ買い上げ制度を巡って首相在任中に国に多額の損失を与えた」などとして罪に問われた。裁判中の17年9月に国外逃亡しており、今も事実上の亡命生活を続けている。
インラック元首相は出国後、タクシン元首相としばしば行動をともにしていたようで、昨年8月末に15年ぶりにタクシン元首相がタイに帰国した際もその直前まで2人が一緒だったと報じられている。
タクシン元首相は14日、「チェンマイに来る前に彼女から『ソンクランおめでとう』という連絡があったので、『来年のソンクラン祭はタイで一緒にお寺参りをしよう』と返答した」と述べた。
インラック元首相の帰国に関してタクシン元首相は、「どうすれば彼女が帰国できるかわからないが、私がかつてそうだったように彼女も心から帰国を望んでいる」と話している。