世論調査 セーター首相とタイ貢献党の支持率漸減 人気上昇中は前進党とピタ前党首
タイ国立開発行政大学院大学(NIDA)はこのほど、政治家や政党の人気度に関する今年6月実施の世論調査の結果を発表した。NIDAは同様の世論調査を昨年12月と今年5月にも実施しているが、これら3回の世論調査を通じて、「次の首相に相応しいのは誰か」との質問で、「ピタ氏(最大野党・前進党の前党首)」と答えた人の割合が39.40%、42.75%、45.5%と最も多く、また増加していることがわかった。
一方、「セーター氏(現首相)」と答えた人は、22.35%、17.75%、12.85%と減少。政党支持率も前進党が44.05%、48.45%、49.20%と最も高く、また上昇を続けており、24.05%、22.10%、16.85%と徐々に支持率を減らしている中核与党・タイ貢献党とは対照的となっている。
この世論調査結果を受けてセーター首相は6月30日、自身と政府の評価を高めるべく職務に努力すると約束した。
なお、「王制転覆を試みた」と解釈され憲法裁判所から有罪判決を受けている前進党については、憲法裁が近い将来に同党解党の判決が下すとの見方が強まっている。