不信任案審議 「タクシン氏に言及するな」と下院議長が野党に要請
野党陣営が先ごろ提出したペートンタン首相の不信任案について近く下院で審議が行われる予定だが、ワンムハマトノー下院議長は審議の中で首相の実父タクシン元首相に言及しないよう野党側に要請した。同議長によれば、提出された不信任案は首相に関するものであり、無関係なタクシン氏に絡めて首相に質問することは国会審議の規則に違反するとのことだ。
これに対し、最大野党・人民党のパリット議員などは、憲法も国会審議の規則も下院議長に不信任案審議の内容を決める権限を与えていないと指摘しており、野党陣営は議長の要請を無視してタクシン氏に関する質問を首相にぶつけるものと予想されている。