ミャンマー地震で崩落したビル施工業者を徹底調査 首相が指示「タイの評判を傷付けた」
ミャンマー中部で起きた巨大地震では震源から1000キロあまりも離れたバンコクで建設中の超高層の会計検査院ビルだけがあっけなく崩れ落ちたことから、工事を請け負っていた中国国営ゼネコン大手「中国中鉄」の子会社「中鉄十局(チャイナ・レールウェイNo.10エンジニアリング・グループ)」の手抜き工事の可能性が指摘されている。これを受けタイ政府は、同業者が手がけた他の建設プロジェクトについて手抜きなどがなかったかを調査する方針を明らかにした。
会計検査院ビルの建設は、タイのゼネコン最大手イタリアンタイ・ディベロップメント社とチャイナ・レールウェイNo.10エンジニアリング・グループのタイ子会社からなる企業連合体が受注していた。
ペートンタン首相は4月1日の閣議後、「様々な関係機関に対し、チャイナ・レールウェイNo.10エンジニアリング・グループの関係したあらゆる建設プロジェクトを調査するよう指示した」と報告。建設途中の会計検査院ビルが地震発生から数秒で完全崩落した動画はネット上などで繰り返し再生され、「地震でバンコクは大変なことになっている」など過度の警戒意識を世界中の人に与えたことから、ペートンタン首相は「会計検査院ビルの工事を請け負った中国系業者が、このほかにどれだけの建設工事を請け負っているかを確認するよう指示した。会計検査院ビルの崩壊は人命を奪い、タイの評判に傷を付けた」と話している。