タイ威信党幹事長が国会審議でカジノ合法化案に反対 タイ貢献党内部から政権離脱要求
カジノを含む複合娯楽施設をタイ国内の複数か所に開設するというカジノ合法化が現政権にとって大きな課題となっている。このなか、与党第2党・タイ威信党のチャイチャノック幹事長がカジノ合法化案に反対する発言をしたとして、中核与党・タイ貢献党幹部からタイ威信党に政権離脱を求める声が出ている。
タイ威信党に厳しい姿勢を示したのは、プームタム副首相兼国防相およびアディソン議員といった貢献党幹部。プームタム大臣は、「政府が推進しようとしているのは単なる賭博の合法化ではない。カジノを含む複合娯楽施設を開設して外国人観光客を増やすことが政府の狙いであり、賭博を奨励することが主眼ではない」と説明。さらに、カジノ合法化に関しては、「連立政権内で合意ができているはずだが、タイ威信党の幹事長が合法化に否定的な発言をしており、威信党内で足並みが揃っていない」と指摘し、不快感を露わにした。