タクシン元首相 内閣改造の可能性に言及も「威信党を野党陣営に追いやることはない」
近く内閣が改造されるといった見方が一部で出ているが、中核与党・タイ貢献党党首のペートンタン首相の実父で、同党の実質的リーダーとされるタクシン元首相はこのほど、内閣改造で与党第2党・タイ威信党が内閣から追放されることはないとの考えを明らかにした。
貢献党が主導しているカジノ合法化について、威信党のチャイチャノック幹事長が否定的意見を述べており、貢献党と威信党の間に確執が存在すると報じられている。
しかし、「貢献党と威信党の緊張関係から内閣改造で威信党を閣外に出して国民国家の力党(PPRP)を政権に引き入れるのではないか」との記者の質問に対し、タクシン氏は、「(現在与党である)政党を野党陣営に追いやるようなことは考えていない」と返答。威信党追放の可能性を否定したする。
ただ、タクシン氏によれば、内閣改造は首相の専権事項であり、仮に内閣が改造されることがあれば、貢献党所属閣僚だけでなく、ほかの閣僚にも影響が及ぶ大規模な入れ替えになると予想されるとのことだ。