最大野党が不敬罪容疑の米国人の無罪放免求める 米国との貿易交渉に悪影響
最大野党・人民党はこのほど、米国との貿易交渉をスムーズに進められるよう、不敬罪に問われている大学講師の米国人ポール・チェンバース容疑者の容疑を取り下げて無罪放免にするよう政府に要請した。
タイには不敬罪を定めた刑法112条が存在し、同法違反で少なからぬ者が処罰されていることに西側諸国が否定的な反応を示しているが、チェンバース容疑者については、タイ軍の経済活動に関する同容疑者の研究が軍部の不興を買ったことが原因で陸軍第3軍管区司令官に不敬罪で訴えられたとの指摘が出ている。
シリカンヤ人民党副党首によれば、タクシン元首相も米国人がタイで不敬罪に問われたりしていることが米国との貿易交渉に悪影響を及ぼす可能性を指摘しており、政府はこのような声に耳を傾ける必要があるとのことだ。