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最大野党党首が提言 「総選挙が唯一の解決策」 連立与党は解散望まず

中核与党・タイ貢献党の党首を務めるペートンタン首相がカンボジアとの国境紛争に絡んだ不適切発言で批判の集中砲火を浴びている中、首相解職を求める訴えを受理した憲法裁判所が首相に停職を命ずるなどタイの政治は先行き不透明となっている。

このため最大野党・人民党のナタポン党首はこのほど、「国民に是非を問う以外に解決策はない」として首相に下院を解散して総選挙を実施するよう求めた。同党首によれば、タイは現在、米国の貿易戦略である関税率引き上げ、カンボジア国境紛争の泥沼化などに直面しているが、この危機的状況を脱して政治を正常化するには総選挙以外に手段はないとのことだ。

なお、人民党は、2023年の前回総選挙で最多議席を獲得したものの上院の画策により政権を構えられず、また憲法違反があったとの「判断」を下され解党となった前進党の後継政党。近い将来に総選挙があれば、人民党が議席を大量に獲得する可能性が高いとみられている。そのため、勝ち目の薄い現与党政党は解散総選挙を望んでいない。

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