プラユット氏の首相候補説浮上するも中核与党が強く否定
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連立政権の中核を担うタクシン派・タイ貢献党が、次期総選挙でプラユット元首相を首相候補として擁立するとの情報や、先ごろ政権を離脱したタイ威信党との復縁を模索しているとの観測が出ている。
しかし、貢献党幹事長のソラウォン観光スポーツ相は「虚偽ニュースであり事実ではない。発信源も貢献党ではない」と強調した。プラユット氏は2014年5月の軍事クーデターを主導し、23年8月まで9年間首相を務めていた。
次期総選挙は27年に予定されているが、現首相であるペートンタン党首がカンボジアのフン・セン上院議長との私的通話をめぐり憲法裁判所で解職される可能性もあり、早期解散の観測も強まっている。威信党は一時、不信任決議案提出を構えるなど貢献党と対立していたが、政権安定化のため再び政権に参入する可能性も否定できない。
