プラユット首相、26日に非常事態宣言発令へ 詳細不明
プラユット首相は3月24日、閣議終了後の午後2時に行われた会見において3月26日付で非常事態宣言を発令することを明らかにした。適用期間は1カ月間。
外出禁止令など具体的内容には言及せず、特別作業部会を設置して検討すると発表するにとどめた。
非常事態宣言の準拠法は「非常事態統治法」(2005年制定)であるが、第9条により首相には以下の権限が与えられる。違反者には2年以下の禁固または4万バーツ以下の罰金もしくはその両方が科される。
◇指定された時間帯の外出禁止
◇集会等の禁止
◇状況を悪化させる内容の報道および書籍・印刷物の販売・配布禁止
◇指定された交通路・交通機関の使用禁止もしくは制限
◇特定の建物の使用・立ち入り・滞在禁止
◇安全確保を目的とする市民への退去命令
元々この法律はタクシン派対反タクシン派の政争が激化しつつあるなか社会混乱を抑えるために改正された経緯があるため、これら条文がすべてそのまま厳格に適用されることはないようであり、外出禁止については夜間のみ発令される可能性が少なくない。現地マスコミの間ではその場合には午後7時から午前7時までとする見方が多い。