タイ東部で企業が保管していた放射性物質が紛失
タイ東部プラチンブリ県シーマハーポート郡に位置するナショナル・パワープラント5A社の施設でこのほど、人体に有害な放射性物質セシウム137がなくなっているのが見つかった。紛失については同社が3月10日正午ごろに警察に報告した。
セシウム137は直径約13センチ、長さ約30センチの円筒形の筒に入っており、蒸気発電施設のタワータンクに取り付けられていた。定期検査で放射能レベルを確認しようとした同社社員が紛失に気づいたという。
警察によれば、原子力平和利用事務所(OAP)が施設を検査したが、放射能関連の異常は確認できておらず、また、今のところセシウム137を買い取ったスクラップ業者も見つかっていないという。同社の担当者によれば、セシウム137がいつ紛失したか、どのように外れたか、取り外されたかは今のところ不明とのこと。同社はセシウム137の回収につながる情報の提供者に5万バーツを提供するとしている。