行政裁判決 バンコク都心の高層マンション建設許可は無効
最高行政裁判所は7月27日、バンコク都心アソーク交差点に建設された総工費60億バーツの高級タワー型マンション「アシュトンアソーク」(50階建て、全783ユニット)にバンコク都庁から付与された建築許可を無効とする決定を下した。このため、ユニットを購入した約580人が影響を受けることとなった。
このマンション建設計画に以前から反対していた活動家のシースワン氏は28日、チャチャート都知事に対し、都庁でこの計画に携わった者を対象に責任の所在を明らかにする調査を速やかに実施するよう求める方針を明らかにしている。
関係筋によれば、今回のケースは国有地での建物建設に関連した法的問題に決着をつけるものとなっているが、同様の方式で建てられた建物が、集合住宅で少なくとも13件、商業施設で100件以上にのぼることから今回の最高行政裁の決定は不動産業界に激震を走らせる結果となった。