北部コック川に鉛・ヒ素汚染の恐れ 当局が河川水を利用しないよう呼びかけ
タイ北部のチェンマイ県とチェンライ県を流れるコック川が鉛とヒ素に汚染されている恐れがあり、地元当局が住民に対し同河川の水を利用しないよう呼びかけている。
チェンマイ県環境汚染管理局のアウィーラ局長によれば、ミャンマーから流れ込んでいるコック川はこれまで澄んでいたものの、今は濁っており、泳いだ人から肌に発疹が出たという報告があるほか、これまでの検査で、河水の濁りが基準の10倍程度に上っており、鉛とヒ素の濃度も基準値を上回っていることが確認されたという。
チェンマイ県の公衆衛生局によれば、鉛に汚染された水を使ったり、飲んだりした場合、頭痛、疲労感、激しい胃痛などの症状が出る可能性がある。ヒ素も発疹、吐き気、下痢を引き起こす恐れがあるとのことだ。