タクシン元首相が不敬罪で起訴される 被告は容疑を全面否定 50万バーツで保釈
6月18日、仮釈放中のタクシン元首相を不敬罪で起訴する手続きがとられた。元首相は事実上の亡命生活中だった2015年に訪れた韓国で朝鮮日報とのインタビューにおいて、前年14年5月にタクシン派政権が軍事クーデターで倒されたことに関連して複数の枢密顧問官がクーデターを支持していたなどと発言したとされ、これが不敬と判断され罪に問われることとなった。
検察によれば、18日は検察が元首相に起訴理由を説明した後、起訴の手続きがとられ、元首相には旅券の提出と無断出国の禁止が命じられた。その後、容疑をすべて否認した元首相は国外逃亡や証拠隠滅などの可能性がないと判断され、50万バーツの保証金で保釈が認められた。
なお、不敬罪を規定した刑法112条では、不敬行為1件につき最高15年の禁錮刑を科すとされている。