タイ南部ナラティワート県の花火倉庫大爆発 12人死亡、121人負傷
マレーシアと国境を接する南部ナラティワート県で7月29日午後3時ごろ、スンガイコーロク郡の花火倉庫で爆発が起きて12人が死亡、121人が負傷した事故で、ラチャダ政府副報道官は30日、プラユット首相が負傷者など事故で影響を受けた人々に速やかに支援を提供するよう命じたと明らかにした。爆発は非常に大規模で、倉庫のほか周辺の住宅50棟が全壊したほか、292棟が損傷した。爆発現場には大きな穴がふたつできており、専門家は倉庫には少なくとも5トンの花火が保管されていたとみている。
副報道官によれば、爆発で住む家を失った人々が生活できるよう仮設施設を早急に設置するよう県知事が命じたとのこと。また、今回の事故を受け、南部を管轄する陸軍第4管区のサンティ司令官は30日、安全対策が適切か否かを確かめるためナラティワート県内にある52の花火工場・倉庫を立ち入り検査するよう命じたとのことだ。
タイはこれまでも複数回の花火工場・倉庫の爆発を経験。中部アユタヤ県では04年10月に14人死亡、11年1月に3人死亡、14年12月に1人死亡、19年5月に2人負傷。中部ピチット県では09年1月に5人死亡、19年4月に被害額20万バーツの事故、21年2月に4人死亡。中部スパンブリ県では22年11月に1人死亡。そして、北部チェンマイ県では23年7月に11人負傷の花火爆発事故が起きたいる。