【労働】労働保護法改正案が下院通過 週休2日制を明記 生理痛休暇を容認
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タイ下院は10月、労働者の権利向上を目的とする労働保護法改正案2本を全会一致で承認した。これにより、労働時間や休暇制度の見直しが進む見通しだ。
改正案は野党・人民党議員らが提出したもので、労働市場の不安定さを改善し、約3000万人に上る労働者の生活の質を高める狙いがある。
主な改正点は以下の通り。
- 週労働時間は最大40時間に制限。危険作業は35時間まで。
- 週2日の休養日を義務付け、連続労働は最長5日まで。
- 年120日以上勤務した労働者には有給休暇10日を付与。
また、職場での差別禁止や授乳・搾乳のための専用スペース確保、生理痛による休暇は病欠とみなさない規定も盛り込まれた。
議会では333票の賛成を得て承認。特別委員会が15日以内に詳細を詰める。改正が実現すれば、労働者のワークライフバランス改善と生産性向上が期待される一方、企業側にはコスト増の懸念がある。
