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【労働】タイETDA、配達員向け報酬の暫定基準を1kmあたり5バーツに設定へ

タイの電子取引開発機構(ETDA)が、配達員(ライダー)への報酬について、走行距離1kmあたり5バーツという暫定的な基準を初めて示した。ETDAは、電子商取引やオンラインプラットフォームに関するルール作りを担う政府機関。今回の基準は、すべてのオンライン配達プラットフォームが配達員に支払う報酬額を計算する際の、公平な目安を示すことを目的としている。

ただ、ETDAの担当者は、この数字について確定的な最低基準ではないと説明しており、今後の議論を踏まえて調整される可能性はあるという。 今回の動きは、デジタル経済社会省が8月27日に、配達手数料に関する調査をETDAに指示したことを受けたもの。背景には、配達アプリ大手のLine Man Wongnai(ラインマン・ウォンナーイ)のプラットフォーム上での配達員の収入や労働条件についての苦情があり、ETDAと配達員側の代表が同日に話し合いの場を持っていた。ETDAは、こうした報酬基準を算定するための初期調査を、15日以内にまとめるよう指示を受けていたという。政府としては、配達員の収入の透明性を高め、プラットフォーム間の報酬格差を是正したい考えがあるとみられる。

ただ、今回示された基準はあくまで初期段階のものであり、確定した最低賃金のような法的拘束力を持つものではない。タイでは近年、フードデリバリーなどのギグワーカー(単発の仕事を請け負う働き手)が急増しており、その労働条件をどう整備するかが政策課題になっている。日本企業にとっても、タイで配達サービスやEC事業を展開する場合、配達員への報酬体系や労務コストの見直しを迫られる可能性があり、ETDAや労働省の今後の対応を、引き続きしっかりと注視しておく必要がある。

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