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2023 年11 ⽉のタイ⾃動⾞市場 ⽣産台数・輸出台数・販売台数

目次

⽣産台数  前年⽐14.10%減の16 万3337 台

タイ最大の経済団体であるタイ工業連盟(FTI)は2023年12月21日、同年11月のタイ国内自動車生産台数を前年比14.10%減の16万3337台と発表した。ただ、前月(23年10月)比では2.90%増加している。前年比で生産台数が伸び悩んだのは、比較対象となる前年同月が半導体部品の供給正常化により好調だったためだ。また、23年1月から11月までの累計生産台数は前年比0.98%減の170 万8042 台となった。

11月のセグメント別生産台数であるが、乗用車は前年比13.56%減の6万396台。内訳は内燃機関車(ICE)が同89%減の4万2490台、バッテリー式電気自動車(BEV)は23年・22年ともに生産なし、プラグインハイブリッド車(PHEV)が同97%減の750台となったが、ハイブリッド車(HEV)のみ同99%増の1万7156台と伸長した。

また、1月から11月までの累計生産台数は前年比9.57%増の59万8704台で、その内訳はICEが前年比96%減の45万8420台、BEVが151台(前年同期は生産なし)、PHEVが同68%増の8774台、HEVが同39%増の13万1359台となった。

1トンピックアップトラックは、11月が前年比15.04%減の9万9234台、1月から11月までの累計生産台数は前年比5.75%減の107万4778台だった。累計生産台数の内訳は、ピュアピックアップトラックが同51%減の19万1074台、ピックアップトラックWキャブが同56%減の70万3968台、フォーチュナ(トヨタ)・パジェロスポーツ(三菱)・ミューエックス(いすゞ)・テラ(日産)などピックアップ乗用車(PPV)が同82%増の17万9736台となっている。

一方、11月の輸出向け生産台数であるが、前年比13.02%減の9万3372台となり、全生産台数の57.17%を占めた。内訳は、乗用車が同25.96%減の2万6947台、1 トンピックアップトラックが同6.38% 減の6万6425台となる。1 月から11 月までの累計生産台数は前年比4.85%増の99万767台。内訳は乗用車が同5.34%増の27万4553台、1トンピックアップトラックが同4.66%増の72万3125台となった。1トンピックアップトラック累計生産台数の内訳は、ピュアピックアップトラックが同29%減の7万2507台、ピックアップトラックW キャブが同2%増の54万6945台、PPVが同44%増の10万3673台となっている。

これに対し、11月のタイ国内販売向け生産台数は、前年比15.51%減の6 万9965台で、全生産台数の42.83%に止まった。内訳は、乗用車が同0.07%減の3 万3449台、1 トンピックアップトラックが同28.43%減の3万2809台となった。

1 月から11月までの累計生産台数は前年比8.15%減の71万364台で、乗用車が同13.43%増の32 万4151台、1トンピックアップトラックが同21.75%減の35 万1653 台となる。1トンピックアップトラック累計台数の内訳であるが、ピュアピックアップトラックは同99%減の11万8567台、ピックアップトラックWキャブが同4%減の15万7023台、PPVが同33%増の7万6063台。

FTIでは通年の自動車生産台数見通しを185万台としており、ほぼ確実に達成できる見通しだ。

輸出台数  前年⽐13.22%増の9 万9609 台

FTI が発表した23 年11 月の完成車輸出台数は9万9609台となり、前月(23年10月)比で8.46%増、前年比でも13.22%増となった。仕向国の経済が回復しており、特に豪州、中東、EU、北米、中南米市場が好調だった。11月の完成車輸出額は前年比16.95%増の655億7585万バーツ。完成車にエンジン・パーツ等を含む自動車関連の総輸出額は同13.87%増の892 億9054万バーツとなった。

1月から11月までの完成車輸出台数は、前年比15.59%増の102万7234台。完成車輸出額は同18.82%増の6574億9220万バーツ、また自動車関連の総輸出額は同10.25%増の8884億5595万バーツとなっている。

FTIが今年の目標輸出台数としている105 万台の達成は確実となった。

販売台数  前年⽐9.8%減の6 万1621 台

タイ国トヨタ自動車(TMT)は2023年12月24日、同年11月のタイ国内新車販売台数を前年比9.8%減の6万1621台と発表した。内訳は、乗用車が同21.2%増の2万4567台、商用車が同22.8%減の3万7054台となった。商用車のうち、1トンピックアップトラックは同39.1%減の2万2104台と落ち込んでいる。

11月の新車販売市場であるが、低迷する商用車を好調な乗用車がカバーできなかった。通常12月は新車販売のオンシーズンであるが、商用車の落ち込みが続く背景としては、経済および消費マインドの回復の遅れのほか、金融機関のローン審査厳格化がある。ただ、11月3 日から12月11日までムアントンタニで開催された「タイランド・インターナショナル・モーターエクスポ2023」では、前年比45.17%増となる5万3248台の予約があった。トヨタではこの成功が消費マインドを引き上げ、タイ国内販売台数の伸長につながることを期待する。

バッテリー式電気⾃動⾞(BEV)登録台数

FTI によれば、23年11月のバッテリー式電気自動車(BEV)の車両登録台数は前年比292.29%増の1万1290台となった。内訳は、乗用車等が8979台、ピックアップ・バンが36台、オート三輪93台、二輪車2178台など。また、1月から11月の累計台数は前年比391.29%増の8万9027台であり、内訳は、乗用車等が6万6912台、ピックアップ・バンが177台、オート三輪389台、二輪車2万80台など。なお、23年11月30日の時点でタイ国内車両登録されたBEVは累計12万713台となっている。

一方、11月のハイブリッド車(HEV)の車両登録台数は前年比47.82% 減の7524台、プラグインハイブリッド車(PHEV)は同8.31%減の785台となった。また、1月から11月の累計登録台数はHEVが前年比32.74%増の7万9560台、 PHEVが同4.84%増の1万1168台となる。

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