低迷状態続くタイ自動車市場 長期無利子分割払いなど新たな販促投入するメーカーも
タイ自動車市場は国内経済の回復の遅れなどから低迷状態が続いているが、自動車メーカー各社は経費削減や新しいプロモーションキャンペーンを展開することで3月26日開幕のバンコク国際モーターショー2025で予約台数の拡大を図ろうとしている。
韓国のヒョンデ・モビリティ・タイランド社のワンロップ社長は、「多くの自動車メーカーがプロモーションキャンペーンによる販売促進に大きな期待をかけている。メーカーの中には、PR費を軽減するなどマーケティングコストを削減し、その代りに7~8年に及ぶ利息なしの分割払いを可能にして販売を増やそうとしているところある。このような販促は過去に聞いたことがない」と指摘する。
同社長によれば、今年1~2月期は、新車販売が前年同期を10%ほど下回っており、各社が今年の販売見通しを下方修正。現時点でタイ国内市場全体の新車販売は、当初予測である56万台を下回る53万台ほどと見込まれている。このうち電気自動車は7万~8万台とみられている。
なお、タイ工業連盟(FTI)によれば、昨年の新車販売は57万2675台で、前年を26.1%下回った。