最低賃金改定は原案通り実施 1日当たり2~16バーツ引き上げ
パイロート労働事務次官によれば、政府・雇用者・被雇用者の代表で構成される最低賃金3者委員会は、原案通りに来年から1日当たり最低賃金を2~16バーツ、平均で2.4%引き上げることで意見が一致した。ただ、同委員会は最低賃金の算出方法を変更することにも同意しており、来年中に再び最低賃金が引き上げられる見通しという。
3者委員会が先ごろ打ち出した引き上げ案に対しては、先の総選挙の際に現与党が大幅な引き上げを公約に掲げていたこともあり、セーター首相が「小幅すぎる」と否定的見解を示し、これに3者委員会が強く反発していた。
関係筋によれば、現時点では引き上げ幅を変更しないとした3者委員会は筋を通した格好だが、最低賃金の算出方法の変更にも同意しており、政府に配慮した結果となった。