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三菱地所グループ タイ最高層となるグレードA+オフィスビルを正式オープン

三菱地所は2019年よりバンコク都心で大規模複合オフィスビル開発計画「One City Centre」をタイの大手デベロッパーRaimon Land社(以下、R M L)と共同で進めてきたが、2023年3月に竣工・開業。今年1月24日、正式にオープンした。

One City Centre

One City Centreは、三菱地所グループ初となるタイ国内でのグレードA+オフィス開発プロジェクト。総事業費は約88億バーツ、高さは276 ㍍でタイ国内最高層のオフィスビルとなる。三菱地所の100%子会社である東南アジア・オセアニア投資ビークル「MEAコマーシャル・ホールディングス(MEACH)」が40%、RMLが60%出資する。

 One City Centre は、オフィス棟(地上61階)、商業棟(地上3階)の2棟からなる総貸付面積約6万1000平方㍍で、日系企業が手掛けたタイにおけるオフィス開発物件として過去最大規模の貸付面積となる。BTSプルンチット駅とスカイウォークで接続している。

高層階への輸送効率性を考慮し、スカイロビー(37階)を導入。オフィスビル高層階には優れた眺望を活かしたルーフトップバーやレストラン、敷地内・低層階には街区面積の半分を占める広場空間や商業施設などを整備する。タイ初出店の人気日系飲食店やタイ国内で人気のフードコートを誘致するなどして既存物件との差別化を図る。

タイ国内で人気のフードコート

アンカーテナントとしてThe Boston Consulting Group(Thailand)、 BNP Paribas Bangkok Branch、CBRE (Thailand)、丸紅泰国会社のほか、日系企業では泰国三菱重工業、三菱パワータイランド、コクヨインターナショナルタイランド、日本M&Aセンタータイランドが入居。今年中に70%、さらに1年以内に100%の占有率を目指す。コワーキングスペースでは、JustCoがタイ国内最大規模となる時間貸しミーティングルーム、ホットデスク、サービスオフィスなどを提供する。

コワーキングスペース(JustCo)

飲食テナントとしては、ピンクのカオマンガイでバンコク在住者・日本人旅行者にも人気の「アン・カオマンガイ・プラトゥーナム」がフードコート内に出店。このほか、日系カフェ「%Arabica」や日本大使館公邸に抹茶を卸しているプレミアム抹茶ブランド「Ksana」が開業している。今後は58 階・61階にスカイレストラン、ルーフトップバーを開業するほか、神戸「鮨島本」、有名ガイドブックの評価を獲得した担担麺専門店「ENISHI」がタイに初出店する。

最上階からの眺望

一方、タイでは2020年に省エネに関する法令が施行されるなど、環境に対する意識が高まっており、特に最新のビルや商業施設では建物と敷地利用についての環境性能評価システムであるLEED認証を取得することが一般的になっている。OneCity Centreもサステナビリティ性の高い自然豊かなランドスケープなどが評価され、LEED Goldを取得している。このほか、建物を利用する人の健康性を評価する環境認証FitwellCertificate も取得。テナント満足度・資産価値の向上に努める。

三菱地所タイ社

三菱地所は2008年から東南アジア・オセアニア地域に現地法人を設立。2020年に「三菱地所タイ社」として営業を開始した。海外事業の拡大・深化を掲げており、現在、アジア・オセアニア地域においては11カ国で海外事業を展開。三菱地所タイ社は10年以上にわたり住宅開発を行っており、計24プロジェクト(約2万3500戸)に参画してきた

Raimon Land

RML 社は1987年創業、1993年にタイ証券取引所上場のタイを代表する高級住宅開発デベロッパー。タイ都心部を中心に計25 件の住宅開発を進めている。最近では本業の住宅開発に加え、新たな収益用不動産開発事業に進出しており、One City Centreはその旗艦プロジェクトとなる。

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