下院議会が憲法起草のための国民投票案を承認
下院で11月3日、新たに憲法を起草することの是非を問う国民投票を実施するという野党案が賛成323、棄権1で承認された。この採決は本来のスケジュールより1か月以上遅れて行われた。同案を具体化するには上院の承認が必要だが、今のところ同案に関する審議・採決を上院でいつ行うかはまだ決まっていない。
下院での採決は9月15日に予定されていたが、下院議員の出席人数が足らずに実現せず、承認が遅れることになった。関係筋によれば、現行の2017年憲法が2014年5月の軍事クーデターに伴い誕生した軍政のもとで制定されたものであることから、完全な民主主義のもとで憲法を新たに制定する必要があるというのが野党陣営が同案を提出した理由。国民投票は次期総選挙の投票と同時に実施される予定という。