下院議長ポスト 前進党とタイ貢献党で奪い合いの様相
下院総選挙での獲得議席数第1位の前進党と第2位のタイ貢献党がともに下院議長ポストを要求していて不穏な雰囲気となっているが、前進党のシリカンヤー副党首は5月25日、同党が下院議長を自党から出したい意向であることを再確認した。前進党としては新政権誕生後に45に及ぶ法案を国会に提出して成立させる意向であり、そのためにも前進党が選んだ人物を下院議長に据える必要があるという。
一方、タイ貢献党のスティン副党首は25日、ピタ前進党党首が首相に就任するのであれば、下院議長はタイ貢献党から出すのが順当との考えを示した。プラサート・タイ貢献党幹事長も同日、「我々は当初から下院議長ポストを希望すると表明している。わが党はピタ前進党党首の首相就任に賛成しているが、下院議長ポストについては、先に取り交わした覚書には盛り込まれておらず、別の話」と強調した。