装甲車購入でリベート要求か 海軍が調査へ
タイ海軍広報官は6月23日、海軍の装甲車購入計画に絡んで代金の15%に当たるキックバックを関係者が納入業者側に要求した疑いが浮上したことから、チュンチャイ海軍司令官が事実関係解明のための調査を命じたと明らかにした。
海軍はタイの武器メーカー、チャイセリー・メタル・アンド・ラバー社から装甲車7台を4億4800万バーツで購入することを計画しているが、ネット上の情報によれば、海軍関係者が同社に対し代金の15%をリベートとして渡すよう要求したという。
装甲車調達は今年度(昨年10月~今年9月)の国家予算で賄われるもので、メーカー側は受注から270日以内に装甲車を引き渡す契約。ただ、広報官によれば、この計画は現在、関係機関によって内容が審査されている段階で、まだ最終的には承認されていないという。
一方、チャイセリー社の創業者は、「海軍側から代金の15%を謝礼として提供しろとの要求があったというのは、我が社と海軍の信用失墜を狙ったもので、事実ではない」と主張している。