官舎からの退去 タイ貢献党議員らがプラユット首相に要求
タイ貢献党の下院議員たちが間もなく首相の任務を終えるプラユット氏に対し、陸軍第1歩兵連隊内の官舎から退去するよう要求している。だが、プラユット首相は、陸軍の規則で居住が許可されているのであり、セキュリティーの問題もあるため規則が変更されない限り転居するつもりはないとしている。
陸軍司令官経験者のプラユット首相は10年以上前から同官舎に住んでいるが、数年前にも貢献党関係者が「司令官を辞したあとも軍の施設に居続けるのはおかしい」として官舎からの退去を求め憲法裁判所に提訴。だが、同裁判所は2020年、「プラユット氏はいつまでも軍の官舎で生活することができる」との判断を示した。タイ陸軍の規則によれば、元陸軍司令官などを含む陸軍大将経験者で、陸軍に多大な貢献が認められた人物は軍の施設に居住し続けることが可能とのことだ。プラユット首相が生活している官舎は、首相が自ら設計し、3200平方メートルの用地に建設させたもの。