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タイからスリランカに寄贈の象 健康状態不明も「連れ戻さず」

タイからスリランカに友好の証として寄贈された象3頭のうち、飼育環境が不適切だったことから健康問題を抱えていた雄象、サクスリンが先ごろタイに連れ戻され、現在北部ラムパン県のタイ象保護センターの象病院で1カ月の予定で治療を受けている。

これに関連して国立公園野生動植物保護局(DNP)のアタポン局長代行はこのほど、スリランカで飼育されている2頭の象についてタイ政府は連れ戻すことは予定していないと説明した。これは、タイ政府が残された雄象2頭をタイに連れ戻した場合、スリランカ政府は訴訟に踏み切る意向とスリランカの現地メディアが報じたことによるもの。これら2頭については、スリランカのタイ大使館が健康状態などをチェックしようとしたが、スリランカ側が実質拒否している。

なお、アタポン局長代行は、「タイから寄贈された動物が病気になった場合はタイで治療するという2国間協定に基づいてサクスリンをタイに移して治療を受けさせているのであり、『タイが取り戻した』というものではない」と説明している。

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