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タイ貢献党に「支持者に対する裏切り」との批判

総選挙で第1党となった前進党が連立政権樹立の動きから脱落したのを受けて第2党のタイ貢献党がこれまでプラユット政権を支えてきた複数の旧与党を取り込む形で新しい連立政権を誕生させようとしているが、これに対しては政界観測筋などから、「これまでの政府に貢献党が加わっただけで、ほとんど変化がない」「公約違反であり、支持者への裏切りである」といった批判意見が出ている。

タクシン派・貢献党は2014年5月の軍事クーデターで貢献党政権が打倒され、それ以前にもタクシン派政権が軍部に倒されていることから、今年5月の総選挙では、国軍と関係が深い政党、すなわちプラユット政権の主要与党とは手を組まないことを公約に掲げていた。

ランシット大学の政治学講師、ワンウィチット氏は、「貢献党が旧与党と一緒に新政府を立ち上げることになれば、国民は『貢献党は支持者の気持ちなどは考慮せずに自己の利益だけを追求する政党』と考えるだろう。そのせいで貢献党は次回の総選挙で支持を減らし、その結果、同党が掲げてきた政策のいくつかは実現できなくなるだろう」と指摘する。

また、ブラパー大学政治学部のオラーン講師も、貢献党が公約を破って旧与党と手を組めば、反発した支持者が街頭デモを展開し、タイ経済に悪影響が及ぶことも考えられると警告している。

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