首相指名選の第2回投票は8月22日に実施か
首相指名選挙の第2回投票は8月4日に予定されていたものが、前日3日にワンムハマトノー下院議長(国会議長)の判断で延期されたままとなっているが、憲法裁判所に動きがあったことから週明けの22日にも実施される見通しだ。
首相選では総選挙で最多議席を獲得して第1党となった前進党のピタ党首が第1回投票で首相に推挙されたものの、上下両院議員の投票で過半数の賛成票を獲得できず、首相指名獲得に失敗。日を改めて行われた第2回投票ではその直前に前進党が再びピタ党首を首相に推挙したが、これに反対意見が出て紛糾。最終的に上下両院議員の投票において賛成多数で再推挙は却下され、投票は行われなかった。
だが、この再推挙却下に「憲法違反」との指摘があり、行政監察官(オンブズマン)事務所が憲法裁にその合憲性を問うことになった。そして、憲法裁はオンブズマンの訴えを受理するか否かの判断を示すとしていた8月3日に急遽判断を延期すると発表。これに伴い、翌4日に予定されていた第2回投票も延期された。だが、ここに来て憲法裁はオンブズマンに訴訟を提起する資格はないとして、その訴えを却下。これで首相選が再び動き出すことになった。 今回の憲法裁の対応について、ピタ前進党党首は、「この件は裁判所ではなく議会で解決すべきものと考えるので、改めて憲法裁に訴えることはしない」と述べている。