犯罪関与の可能性のある地方有力者をリストアップへ
タイ中部ナコンパトム県ムアン郡(県庁所在地)で9月6日に地元の有力者である行政区長の自宅で警察官2人が発砲され死傷する事件が起きたことを受けて、アヌティン副首相兼内相は8日、チャーダー副内相と全国の知事に対し、行政区長などの地元有力者の中で犯罪に関与している可能性のある者を割り出してリストにまとめるよう指示した。
警察官死傷事件は、区長が親類の警察官の昇進を自宅に招いていた警察官に頼んだものの、断られたことから、これに激怒して手下に発砲させたと報じられている。事件直後に逃走していた区長は7日に警察に出頭して逮捕され、同じく逃亡していた実行犯の男は8日に西部カンチャナブリ県内で警察官と撃ち合いの末、射殺された。
事件の際、区長宅には招待された警察官が少なくとも25人おり、警察当局が事実関係を捜査中。