上院選での不正行為 上院公共独立機関委が選管に厳しい対応要請 不正発覚なら再選挙も
先ごろ任期満了となった上院議員250人に代わる新しい上院議員200人を決める上院議員選挙については、得票数の操作など不正を疑わせる行いがあったなどと報じられているが、上院公共独立機関委員会はこのほど、中央選挙管理委員会に対し、不正が見つかった場合はその権限を行使して上院選を中止、取りやめ、やり直しとすべきだと訴えた。
これは、上院委のクラナロン委員長が中央選管のイティポン委員長に対し、違反が判明したら、速やかに対処するよう文書で要求したもの。クラナロン委員長によれば、報道されているような不正が実際に存在するのであれば、公明正大に選挙を行うという憲法規定に違反するばかりでなく、選管に対する国民の信頼も大きく揺らぐことになるという。
なお、上院選は、候補者を200人に絞り込むため3回に及ぶ互選がすでに行われており、7月2日の当選者の正式発表を待つばかりとなっている。