タクシン元首相の特別扱いに反発 市民団体が抗議デモ決行へ
首相在職中の不正容疑により禁錮1年を言い渡されたタクシン元首相が警察病院特別室に入院したまま服役していることに「特別扱い」との批判が出ている問題で、学生グループおよび市民団体「タイ改革市民ネットワーク(STR)」がこのほど、「法律が正しく施行されていない」として、政府庁舎近くで1月12日に抗議デモを決行すると発表した。
同元首相は昨年8月22日、15年ぶりに帰国し、その日のうちに収監されることになったが、すぐに体調不良を訴えバンコク中心部の警察病院特別室に入院となった。
それからすでに4カ月以上が経過しているため、STRのリーダー、ピチット氏は「政府がタクシン元首相を特別扱いしているのか否かに国民の関心が集まっている」と指摘。同氏によれば、抗議デモは国民の間に不和を広めようとするものではなく、腐敗に対し国民が団結して立ち向かうのを促すものとのことだ。