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農薬問題 使用禁止決定変更の原因が取りざた 米国の圧力か

複雑な経過の末に国家危険物委員会(NHSC)が農薬を使用する農民の健康被害に配慮し12月1日から農薬3種を使用禁止することを決めたが、NHSCがここに来て決定を覆した。

これについて、農薬問題などに取り組んでいる団体「バイオタイ」は11月28日、決定変更に至った要因に関する分析結果を発表。農薬の中には米国の農薬大手モンサントのものが含まれており、米政府から先にタイ政府に使用禁止決定の見直しを求める意見が伝えられていたという。

バイオタイの発表によれば、タイの飼料メーカー1社と農薬メーカーのグループ、米国側と結託した与党2党が力を合わせた結果、12月1日から使用禁止とするとの決定が変更されたとのことだ。

バイオタイはまた、連立政権を率いる国民国家の力党に所属するスリヤ工業相が決定変更において重要な役割を演じたと指摘している。

なお、決定変更によって農薬3種のうち2種は来年6月から使用禁止とされ、また、残り1種は使用禁止でなく限定的使用が許可されることになった。

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