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ひき逃げで重傷負った台湾人旅行者 搬送先の民間病院で受け入れ拒否され死亡

救急車で搬送中に死亡交通事故で大けがをした台湾人旅行者の男性が最初に搬送されたバンコク都スアンルアン区の民間病院で受け入れを拒否されたため、約10キロ離れた国立病院に搬送されている間に死亡するという出来事があった。保健省と観光スポーツ省はこの件を問題視。事実関係解明の調査を指示している。

台湾の現地報道によれば、死亡した男性、チェンさんは18人ほどの団体で台湾からバンコクを訪れていたが、12月7日に単独で外出し、翌8日の朝になっても宿泊施設に戻ってこなかった。そのため、警察に通報したところ、チェンさんがひき逃げに遭い重傷を負ったこと、救急車で搬送中にチェンさんが死亡したことなどが判明した。

チェンさんは8日午前1時50分ごろ、都内パタナカン通りのソイ50近くの中央分離帯に倒れていたところを発見された。連絡を受けた民間の救急隊がチェンさんに応急処置を施し、約500メートル離れた最寄りの民間病院に搬送。しかし、この病院の救急部門責任者とみられる女性看護師は、「身内が一緒でない患者は、治療費を払ってもらえない恐れがあるため、受け入れられない」として救急隊を叱責。約10キロ離れた国立病院に搬送するよう示唆したという。チェンさんは結局、国立病院に到着する前に救急車内で死亡した。

保健省健康サービス支援局のスラ局長によれば、すべての医療機関は急患を受け入れる必要があり、受け入れを断った民間病院については調査が実施されるとのことだ。

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