タイと米国の合同捜査 チョンブリ県でサイバー犯罪組織の多額の資産を差し押さえ
タイ警察庁中央犯罪捜査局によれば、タイと米国の関係当局の協力のもとに、タイで5月31日、国際的なサイバー犯罪組織の関係先を家宅捜索し、多額の資産を差し押さえた。
タイ警察によれば、先ごろシンガポールで逮捕された中国人ハッカーがリーダーとみられる同組織は、世界中の主要企業にサイバー攻撃を仕掛けては金銭を脅し取るという犯罪を繰り返しており、米連邦捜査局(FBI)からこの組織壊滅のためにタイ側に協力があった。
家宅捜索は、東部チョンブリ県バンラムン郡の住宅、同県サタヒープ郡のコンドミニアム(マンション)などに対して行われ、750万バーツ相当のタイと米国の現金、計3000万バーツ相当の13個の高級時計、計5000万バーツ相当の23点の宝石類、高級外車、土地権利証、暗号資産(仮想通貨)のキーや暗証番号が保存されているとみられる電子デバイスなどを押収した。
組織のリーダーらは、タイでマネーロンダリング(不正資金洗浄)のために会社を3社立ち上げており、組織がタイに保有する資産は総額10億バーツほどに上るとみられている。