北部と南部で森林火災多発 大気汚染収まらず
タイ北部および南部ヤラ県ベトン郡の複数のエリアで山火事が起きており、大気汚染の悪化に歯止めがかからない状況となっている。ベトン郡では大気汚染のため眼や呼吸器系の疾患に多くの人が悩まされており、マスク着用が呼びかけられている。
タイではPM2.5濃度の環境基準(人の健康を保護するうえで維持されることが望ましい基準)が50μg/m3に設定されているが、クラビ、サトゥン、ヤラの南部3県では4月16日から環境基準を上回るPM2.5濃度が観測されている。
一方、以前からひどい大気汚染が報告されている北部については、チェンライ県のムアン郡、メースアイ郡、メーチャン郡、ウィアンパーパオ郡だけで17日に観測されたホットスポット(発火地点)が171カ所にのぼった。ラムパン県では国立公園内で5日ほど前に発生した山火事が17日時点でまだ鎮火できていない。