保健当局が豚レンサ球菌感染増に警鐘 1月1~2日で197人感染 予防は加熱処理
年末年始期間に東北部の複数の県で豚レンサ球菌に感染する人が増えたとの報告があり、関係当局が生や半生の豚肉を食さないよう呼びかけている。
保健省疾病対策局によれば、1月1~2日に聴力障害などを伴う豚レンサ球菌感染が197人に認められたという。具体的には、東北部ナコンラチャシマ県が120人感染して10人死亡、同チャイヤプーム県が37人感染して7人死亡、同スリン県が24人感染して3人死亡。
豚レンサ球菌は加熱によって容易に死滅することから、食肉に同菌が付着していても加熱調理すれば人に感染することはない。疾病対策局の担当者は、「生や半生の豚肉からの感染を防ぐために豚肉は70℃以上で最低10分加熱してほしい。生や半生の豚肉にレモンやライムの汁を垂らしても料理したことにはならないので、しっかり加熱すること」とアドバイスしている。 なお、豚レンサ球菌に人が感染した場合の症状は、高熱、倦怠感、嘔吐などの初期症状、化膿性髄膜炎、皮下出血、毒素ショックなどの症状、聴覚障害などの後遺症となっている。