「2032年までに死者数95%減を目指す」 タイ保健省が肺結核患者削減で行動プラン
タイ保健省によれば、肺結核(TB)の死亡者数を2032年末までに95%減らすことを目的とした同省の戦略「エンドTB」の下、保健省は肺結核患者を減らす4段階行動プランを展開する。
肺結核の死者数大幅減は、3月24日の世界結核デーにちなみバンコクで開催された全国肺結核会議2025で合意されたもの。同会議でオパート保健事務次官は、「現在も肺結核で多くの人が亡くなっており、昨年1年間で感染が確認された人は約11万3000人、結核で死亡した人は1万3000人あまり」と報告した。
多くの死者を出してきた結核であるが、特効薬の出現で死者数が減少。しかし近年、多剤耐性結核などの出現により感染者が増加に転じており、世界的に大きな問題となっている。