鐘撞きの音に苦情 区が寺に音量減を指示するも撤回

バンコク都バンコーレーム区で区役所が10月2日、早朝の鐘撞きの音がうるさくて安眠妨害だという住民からの苦情に伴いラマ3世通にあるサイ寺に対し、鐘を弱く撞いて音量を下げるよう指示した。だが、区役所の対応にネット上で批判が集中したことから4日、指示が撤回されることになった。苦情は高層コンドミニアムの住人から出ていたもの。

この問題について、タイ仏教の最高意思決定機関であるサンガ最高評議会(SSC)の関係者が4日、約300年の歴史を持つこの寺を訪れて住職と話し合った。ここで住職から、同日朝にやって来た区役所の責任者から「今まで通りに鐘撞きをして問題ない」と告げられたとの説明があったという。また、コンドミニアムの管理サイドもコンドミニアム側で騒音対策を講ずるので今まで通りに鐘撞きをすることに反対しないと寺に伝えてきたとのことだ。

なお、寺の関係者によれば、以前にも近隣住民が「鐘の音が大きい」と警察に訴えたことから警察の指導で音量を下げており、今の鐘の音は以前に比べれば静かになっているとのことだ。

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