バンコク隣県でコロナ感染急増 バンコク都知事が企業にリモートワーク求める

バンコクの西隣でタイ湾に面するサムットサコン県で12月17日から19日の3日間に519人の新型コロナ陽性が確認されたことから現在、県境を越える移動の制限や県内商業施設の営業停止などの措置が実施されている。

12月20日時点で、サムットサコン県内の中央海老市場など生鮮市場を訪れた後にコロナ陽性となった者は、バンコク都で2人、ナコンパトム県で2人、サムットプラカン県で3人。タイ保健当局では感染拡大を抑制するため、20日から23日にかけて10300人を対象とするコロナ検査を7県(サムットサコン、サムットソンクラム、プラチュアプキリカン、ラチャブリ、カンチャナブリ、ペッブリ、ナコンパトム)で実施する。

バンコク都内の陽性者のうち、1人目は78歳のタイ人女性でバーンスー区プラチャーチューンエリアに在住。12月1日から11日まで毎日早朝5時に息子とともに自家用車でサムットサコン県マハーチャイ市場を訪れ生鮮食材を購入。その後、自宅で仕入れた食材を販売していた。12日に胸の圧迫感や鼻のヒリヒリ感が出たことから市販薬を服用していたが、15日に頭痛・味覚異常の症状も発出。翌16日には喉の痛み、鼻水、頭痛、呼吸困難に襲われ、話すことが困難になったことで、18日に都内カセムラーサドンプラチャーチューン病院で検査を行い、その日の夜にコロナ陽性が確認された。

2人目はバンコク都内クロンサンワー市場で海老を販売している33歳タイ人女性。11月28日から12月13日までクラスターが発生した中央海老市場(サムットサコン県)で生鮮食材を仕入れバンコクで販売していた。14日にくしゃみや鼻水の症状が出たことで仕事を休んだが、15日から17日にかけ嗅覚が失われたことから、18日に私立病院を受診しコロナ陽性が発覚した。現在、濃厚接触者である家族4人の検査結果を待っているところだ。

バンコク都内でのコロナ感染再拡大を回避するため、20日にバンコク都知事が緊急会見。来年1月3日まで以下の施設を重点監視対象とすると発表した。
①パブ、バー、カラオケなど歓楽・娯楽施設 ➤ ダンス禁止、入店人数制限、音楽鑑賞・飲食は可能だが机は1.5㍍以上離すこと
②ムエタイスタジアム ➤ 常時マスク着用、入退店追跡アプリ使用徹底
③市場 ➤ 常時マスク着用、入退店追跡アプリ使用徹底

バンコク都内の公園をスポーツなどで利用することは可能だが、公園内での団体行動は禁止される。また、寺院に対してはタイ人や外国人が多く集まる宗教行事の実施自粛を求めた。

このほか、バンコク都内にある472カ所の市場、工事現場、サムットサコン県から食材を仕入れている食堂の検査・管理を徹底する。

バンコク都内の企業には1月3日まで可能な限りリモートワークでの業務遂行を求めた。なお、官公庁ではサムットサコン県在住の職員はすべて自宅勤務とすることを発表している。

さらに、カウントダウンなどソーシャルディスタンスを保つことが難しいイベントのほか、新年会・忘年会などの会社行事の実施自粛を要請。バンコク都庁主催のイベントはすべて中止されることになった。

教育機関に対してはサムットサコン県から通学している生徒が多い場合は休校を指示。その他の教育機関も試験など重要な行事がない場合には1月3日までの休校検討を責任者に求めた。

なお、日系企業も多いサムットプラカン県ではタイ人2人、ラオス人1人の計3人の陽性が確認されているが、このうちラオス人は、サムットサコン県で生鮮食材を仕入れ、同県内のパークナム市場に運搬する仕事にしていたことが保健当局により発表されている。

一方、20日、バンコク都内サイマイ地区の小規模縫製工場でミャンマー人の男女4人が違法就労していることが近隣住民の通報で発覚。これら4人はサムットサコン県の中央海老市場で勤務していたが、新型コロナのクラスター発生により同市場が閉鎖されたことで逃げ出し、バンコクで隠れて働いていた。現在、この4人はコロナ検査結果待ちとなっている。

タイ南部サトゥーン県では同日、11人のミャンマー人の男が検問所を通ることなく密入国しようとして逮捕されている。この11人もコロナ検査を受けており検査待ちだ。

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